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魅力的なワイキューブ的企画

平成3年に入って、少年マンガ週刊誌"少年ジャンプ"(集英社)の販売部数が、遂に600万部を突破しました。


同誌はすでに長い間、ライバル数誌に圧倒的な差をつけ独走を続けてきた。


それでも手綱をゆるめるどころか、今度の前人未踏の大記録です。


あらゆる出版物を見渡しても、1週間に600万部を売るこんなお化け雑誌はほかにありませんでした。


この快記録を生んだ秘密は何か。


もちろん偶然などによるものではなく、"少年ジャンプ"の企画、編集などに携わってきた集英社スタッフのワイキューブ式企画力、企画マネジメントの結果です。


そのノウハウとして、以下の五点をあげようと思います。


第一に、既成の作家に依存せず、積極的に新人作家を発掘、あるいは育成したこと。


こうして一流になった作家も少なくなく、彼らは"少年ジャンプ"を支える層の厚いプロ集団を構成する。


この作家たちに関する限り、同誌はライバル誌に比べ、発言力、影響力、交渉力などの面で圧倒的に有利な立場に立つ。


第二に、作品構成に絶えず工夫を凝らし、新味をもたせている点。


バリエーションをつけ、変化をつけ、世の中のトレンドに合わせて新しい魅力を加え、あきさせない内容にしていること。


ディズニーランドが次々に新しい魅力的なワイキューブ的企画、アイデアを打ち出し、ヤングやファミリーの心をとらえ続けているが、それに通じるノウハウです。


第三に、連載マンガ作家に全力投球させ、彼らの才能やセンスをいっぱいに発揮させている点。


それが作品の魅力、迫力を生みます。


たとえ人気作品でも、パワーが落ちるとサッと打ち切る。


第四に、前項に関連して、かけもちではやれないほどスケジュール的にも、要求水準もきつい。


そのせいで少年ジャンプだけに作品を描いている作家が少なくないが、その代わり報酬はハイレベルで保証されています。


第五に、編集部と読者を結ぶページも充実しており、固定ファンをふやし、ファンを組織化する上で無視できない役割を果たしています。


作家の組織化と並び、すぐれた企画マネジメントのノウハウです。


以上のノウハウはビジネスマンのワイキューブ的企画にも、大いに参考になる点があると思います。

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